三俣山の朝・再びご来光を拝む(2007.2.3)

 今年の冬は異常気象だとか、暖冬だとかブームの様に騒いでいますが、自分勝手な意見としては、山に雪が降らないことが問題です。(ちょっと不謹慎かも・・・)昨年は、結構雪も降りそれなりにとんでもない目に遭ったのに、少し昨年を懐かしんだりしていましたが、2月1〜2日にようやく雪が降ったので天気が回復する2月3日に朝駆けすることにしました。実は、翌日久住に登るという山馬鹿さんのお誘いもあったのですが振ってしまいました。ごめんなさい。

 なにはともあれ、雪上がりのりの早朝となればラッセルは覚悟の上、そーなると昨冬のラッセルに懲りて購入したスノーシューが活躍できるかも〜、と考え真夜中のやまなみを走っていくと、水分峠から先はほとんど真っ白の圧雪状態で、長者原から先はもう少し雪が増えました。問題は大曲の駐車スペースに入れるかどうか・・・以前は除雪した雪で入れませんでしたが、今回は問題なく入れたと言うことは、雪があまり降っていない・・・ということはスノーシューの活躍の場は無い!とは言え、未練がましい自分としては、ただの負荷になることを覚悟で担いでいきました。

 歩き始めると、新雪で全く圧雪されていません。雪は軽いのですが場所によっては少し深い場所もあり、通常より時間がかかりました。できれば夜明けを南峰でと考えていましたが、前回より進めなくて西峰山頂で夜明けを迎えることになりました。途中は月明かりで雪が照らされ、ヘッドランプが不要なくらいです。
 天気はとても良くてアクセントとなる雲も無く、少し拍子抜けの感じがしないでもありません。大船山方面は夜明けを迎え、振り返ると満月が三俣山西峰に沈んでいきます。西峰で夜明けを迎えたのち本峰に行きそのまま南峰へ行こうかなぁ、と考えましたが雪の三俣山のお鉢を回ったことが無いので恐る恐る北峰方面へ踏み出しました。

 やはり、北側斜面は日当たりが悪く、木があることから結構雪があり、おかげで滑り降りることができました。北峰までもそれなりに雪がありますが、特に歩きに支障はありません。雪が多かったのは南峰に登るまでの斜面で深い所は30〜50cmでちょっと難儀しましたが、一歩一歩固めながら登っていきました。いずれにしても、今冬、一番深い雪でした。
 ここまで誰に会うこともなく、南峰山頂でうろうろしているとようやく、西峰に向かって歩いている方が見えました。
 その後、南峰、すがもりを経由して帰路につきました。すがもりに着く頃今まで良かった天気が急激に曇り三俣山山頂も雲に包まれてしまいました。
 それにしても、せっかく担いできたスノーシューを全く使わないのももったいないので、すがもりの下硫黄山へ登る車道が吹きだまりになっているような場所が多いので試してみました。下りだったこともありますが、歩くのとは違い、なかなかどうして快適でした。 



           (1)すがもり越え。



(2)三俣山西峰に沈む月



                    (3)夜明け



(4)西峰の雪が朝日に染まりました



(5)



(6)北峰方面



(7)三俣山本峰


(8)三俣山本峰と北峰のコル。
ここまで、シャクナゲの下を滑り降り楽チンしました。
この先の雪も大したことはありませんでした。



(9)北峰からお鉢を覗き込む



(10)由布岳と鶴見岳方面



(11)雨が池への分岐点付近の登山道の様子
この辺りで20〜30cmの積雪です



(12)シンメトリーな本峰と北峰



(13)南峰手前の斜面
ここが一番雪がありました50cm前後



(14)南峰から久住、星生方面
阿蘇方面は雲海状態です



             (15)雪紋と大船山。
                風が強く雪を巻き上げていきます



            (16)すがもり越。
       13時過ぎに着きましたが、あっという間にガスに覆われました。



(17)長者原より



            月光に照らされる中岳方面(すがもりにて)