くじゅう冬景色 (2006.12.10)

 ここのところ週末となると、どうも天気が今一つで、今回も土日で坊がつるあたりでテント泊を狙っていましたが、土曜日はしっかり雨が降ったこともあり、結局日曜日だけの山行となりました。日曜日も朝起きると天気予報は「晴れ」だったのに、たいがいに曇っていて、少し不吉な予感です。
 インターネットで衛星画像を見ても何となく薄雲がかかっているような感じです。くじゅうに行く途中も霧雨に遭うし、こりゃ参ったなぁ、と思いながらいつものとおり大曲着くとやっぱりガスが・・・ちょっと、気持ちが萎えてきたので7時頃まで車の中でごろごろ(する程広く無いけど・・・)していました。
 今日は星生新道から。当初の予定は三俣から星生へ歩くつもりでしたが、結局星生山を目指して、その後のことは行き当たりばったりで歩くことにしました。今回は比較的標高の低い場所から樹氷、霧氷が見え始めました。しかも、地面が凍っていて滑る滑る。一応、アイゼンは持ってきたけど、まぁ、不要か、と判断したのが失敗とまでは言いませんが、ちと歩くのに疲れました。
 星生山山頂はやはりガス。早々に諦めて星生崎へ移動しましたが途中ガスの中でホワイトアウトし視界は10m程度ですがどーも見たこと無い景色だなぁ、と感じてGPSで場所を確認すると硫黄山方面に向かっていました。星生崎でもガスは晴れずくじゅう分れへ降りると、迷彩服の集団がいるではありませんか。聞くと、自衛隊の訓練とのことで1グループが10名程度で4〜5グループ入山していたようです。
 前日に実話や戦死された方のご家族のインタビューを交えた硫黄島で戦った日本軍のドラマを見ていたこともあり、こんな考えは不謹慎とは思いながら、有事の際はこの方達が盾となるのかなぁ、と眺めておりました。
 天狗が城の下で樹氷を撮っていると次第にガスが取れ始め、天狗が城の山頂あたりでガスがすっきり取れ抜けるような青い空を眺めることができました。下界は雲海状態で、遠くには由布岳の双耳、祖母山が雲の上から姿を見せていました。北側斜面を中心に立派な樹氷、霧氷が成長し、どこを向いても青い空でついついあちこちで撮影時間が長くなってしまいました。ということで、中岳山頂で中腰でウエアや手袋を整えながら、栄養補給も手作りおにぎりを食してと少し気ぜわしい状況でありました。
 気温は恐らく最高でも2〜3℃程度で帰りのすがもり越えでも日陰では霧氷が残ったままでした。今年の冬はまだ雪が降らないのが少し寂しいのですが、どうやら次週の週末当たりは今年一番の寒波が来そうなのでひょっとしたら、やまなみもチェーン規制がでるかなぁ、と期待しています。

 本日のコース 大曲〜星生新道〜星生山〜くじゅう分れ〜天狗が城・中岳〜北千里浜〜すがもり越〜大曲
 




 (1)星生山山頂。今回もガスでした
 


 (2)登山道横の樹氷。
道はかちこちに凍ってツルツル滑ります 



 (3)霧氷



(4)星生崎下避難所で休憩中の自衛隊の皆さん。



(5)ガスがときおり取れ始めた久住山頂。



(6)天狗が城山頂方面と霧氷



(7)天狗が城下の霧氷



(8)にょろにょろ状態?
いえいえ真正面から見るとこんな風に見えます。



(9)意外にも凍っていなかった御池



(10)祖母山



(11)天狗が城にて



(12)三俣山のガスも取れ始めました



(13)中岳山頂。



(14)風を避け南東斜面で皆さん休憩です



(15)使用不可となている池の小屋



(16)北千里から見上げる硫黄山の噴煙



(17)三俣山とすがもり方面