由布岳・霧 (2005.10.22) 

 仕事の方はなんとかお役御免の状況となったので、由布岳に向かいました。
 先日からの寒波で通勤電車から見える鶴見岳はかなり白くなっていて、どうしても由布岳が気になるのでありました。
 いつもなら、早朝から出かけたいところですが、前日は送別会で帰り着いたのが12時前だったこともあり、今日は頭を切り換えて夕暮れ登山を計画してみました。
 これまで歩いたことが無い時間帯を考えると、下山時にヘッドランプを付けたことがなかったなぁ、と思い、ならば由布岳山頂で落陽を見て下ることにしました。
 でもって、我が家を出発したのが13時頃。途中、由布岳の北側は真っ白です。うーん、まだまだ樹氷が見れる!
 正面登山口に着くと、次々に登山客が下山してくる中、出発の準備をしいざ出発! したのが14時30分前。歩き出すと「!」。 そーなんです。なんと、しっかり野焼きしたあとでした。
 正面登山口から見える由布岳には雪らしいものは全くと言っていい程見えません。初めての夕暮れ登山で、雪の状況で夕日で綺麗に見えるのはどの方向か、お鉢巡りをしようかなぁ、するとしたらどちらから回ろうか、とりあえずマタエに着いたら考えようなど、頭の中で考えながら、16時頃に東峰に着きました。
 とりあえず、お鉢方面に向かい、奥の岩場のところまで降りて前回と同様の樹氷に感動しながら、再び剣が峰方面に戻り、落陽は剣が峰で待つことにしました。日の入りは微妙に樹氷の色を変えながら沈んでいき、予想外に風が冷たく、早朝の朝日を待つのとは少し様子が違いました。
 登り始めた時間が一番暖かい時間だったので、長袖一枚でした。念のため一枚厚手のシャツを持っていて正解でした。まぁ、この時期であればカッパをウインドブレーカー替わりで大丈夫、と思っていましたが、ちと寒かったです。
 マタエあたりですっかり暗くなり、由布院、大分方面の夜景と三日月を見上げながら下ったのでありました。正面登山口駐車場に着いたのは、19時40分。
 今回の経験で感じたのは、だんだん気温が下がる時の方が、寒く感じること、また、それを想定して衣類を準備しておくことでした。それと下りは歩くペースが当然速いので、明るく広く照らすヘッドランプが歩きやすいのでは、と感じました。


 




由布岳の麓はすでに野焼きも終わり、春を迎える準備が進んでいました。


登山道の雪もほとんど無く、木々もなんとなく春を感じさせる雰囲気です。




山頂方面を見上げても正面にはほとんど白いものは見えません。



マタエに着くと日当たりの少ない場所では着氷がかなり見ることができるようになりました。




東峰の途中でミヤマキリシマの着氷が溶けて、そのままつららになって凍り付いていました。




東峰からお鉢方面に歩くと幾つかの岩場がありますが、岩の北側はこんな具合に着氷しています。



上の岩場の着氷のアップです。




着氷の合間から覗く、東峰。
夕暮れまであと1時間程・・・



剣が峰あたりから東峰を見ると火口側の斜面は真っ白です。




夕日に染まっていく樹氷の斜面



 西峰の裾に沈んでいく夕日です。東峰まではまだまだ足元は見えていましたが、マタエに着く頃にはヘッドランプを着けて、由布院の夜景を見ながらの下山となりました。