大船山・紅葉 (2005.11.2)

 くじゅう方面に登ったのは11月に肉まんさん、ゴエモン君と3人で三俣山に登って以来です。年末は由布岳に今冬の大量の雪(北陸には比べものにはなりませんが)に悪戦苦闘したので久住はもっと凄いだろうなぁ、と頭に思い描きながら自分なりに2つのことを試すことにしました。
 @雪山に登られる方には当たり前かもしれませんが、愛車ミラにスタッドレスタイヤを付けたのでその制動性能は?
 Aあまりのラッセルのきつさを少しでも解消するために入手したスノーシューの歩きやすさは?
 B番外。タイヤが雪に取られて動けなくなった時用のスコップ
をお題にくじゅうを歩きました。本当は一番雪が深そうな星生新道を歩こうと思いましたが、大曲の駐車場は全く停められる状況では無いので結局、牧の戸を6時過ぎに出発です。夜明けに間に合うかなぁ、と思いましたが西千里浜に着いた辺りで星生山に朝日が当たり始めました。よく見るとすでに数名の方が星生山山頂の下にいました。星生山には尾根から取り付き昇りたての太陽を拝みながら山頂を目指しました。天気は一日安定した良い天気でこの前の寒波による雪は思った程なく、いわゆる「エビのしっぽ」もあまり発達していませんで、12月ほどの寒波では無かったようです。
 星生山から久住別れ、中岳、稲星、池の小屋を経由しました。でもってお題の結果です。

 Aスノーシュー(MSR)
 最初久住分かれから天狗方面に向かう時にラッセルになるかもと思い装着しましたが正直不要でした。で、次に稲星を降り池の小屋に向かう時に装着しました。ここは昨年ラッセルをしいられて諦めた場所でもあり、ここでは役に立ちました。ただ、容量以上に全重がオーバーしていたせいで20cm程度沈んだので要改良です。
 今回久住で使用してみて感じたのは、久住のように冬でも人が多くよっぽど寒波の大雪後で朝早くない限り、圧雪されていてる道では不要、それと一度雪面が凍った上に新雪が積もった斜面ではアイゼンのようには「クランポン(スノーシューの爪)」が刺さりにくいので歩くのも慣れが必要です。
 したがって、久住周辺で使用するとすれば、かなり雪の降った直後で、人が少ないコースを歩く時になろうかと思います。
 @スタッドレスタイヤ
 雪の上で止まる理屈は本で読んだことがありますが、初めて使用した自分としては「魔法のタイヤ」です。スタッドレスタイヤを既に装着の方は「当たり前じゃん」と思うかも知れません今までチェーンでは素直に止まらなかった、どうかすると簡単に1回転するような状況でも普通とおりに止まります。真っ暗なやまなみで何度かブレーキを踏んでみましたが普通に止まり、一人で感激しておりました。
 ただ、シャーベットには弱いと聞いていたので、帰りにちょうどシャーベット状の道があったのでブレーキを踏んでみると確かに少し車が流たので要注意ですね。
 Bスコップ
 下山して帰る準備をしていると、絵に描いたように目の前でスタッドレスタイヤを装着した4駆が雪にはまり込んでいました。
 早速、近くのホームワイドで購入した小型スコップで脱出のお手伝いをしました。雪の時期の必需品ですねぇ。ついでにスタッドレスを装着していてもチェーンは必要です。

 以上が今回のお題の結果です。しかし、当日は天気も穏やかで登山客の多い一日でした。
  

  




夜明けに染まる扇が鼻方面



山あいの向こうの雲海の上に見えた祖母山



朝日を浴びる星生山。山頂そばに2名の方が既に西千里浜から登られていました。



ということで、自分は尾根から取り付きました。おかげで歩いた跡は無く今日もラッセルでしたが、さほど雪は深くありませんでした。



雲海に映る星生山の影です。



星生山下の雪紋



三俣山と雲海。



星生崎より



久住分れから天狗へ。
道は圧雪されていて見てのとおり、まったくラッセルの必要がありません。



天狗から中岳に向かう途中にて


唯一、スノーシューの威力を発揮できた池の小屋までの斜面への足跡



樹氷に覆われた斜面



牧の戸展望台の上。本当に人が多かったです。
牧の戸の展望台より