由布岳・霧 (2005.10.22)

 

 先週に引き続き由布岳を歩くことにしました。先週、東登山口から登り時間が無かったこともありますが、体力的にも無理だったので、今日は単純にお鉢を歩くことに専念することにしました。
 正面登山口に着いたのが7時過ぎだったので車が多いかなぁ、と思っていましたが登山客らしい車は自分で2台目でした。登り始めると同時に朝日を浴びる由布岳を見ることができ、「うーん、今日は良さそう!」
 先週の深い雪に少しへこんでいたこともあり、3連休の最終日だったので、多分お鉢も誰か歩いた跡があるだろうと思っていました。マタエまではしっかり踏み後があり、アイゼンを着けた他は歩く速さはいつもと同じです。場所によっては雪がない場所もあるくらいです。
 マタエから西峰に歩き始めると!? 足跡が意外と少ない・・・・西峰で少し休んだ後いざお鉢へ、と思い一歩踏み出すと先週と同じ感じかそれ以上に、「ずぼっ」と一気に腰まではまりこんでしまい、本日のお鉢の状況を想像させるには十分でした。急斜面はシリセードで滑りましたが、それでもかなりの深い雪で格闘となりました。
 大崩の上まで来ると雪は少なくなりましたが、ゆっくり歩くことができたのはこの辺りだけでした。ここではまだ余裕があり、当日は空気の透明度が高く我が家方面も見えたので嫁さんに「おーい、見えるか」と電話してはしゃいでいました。
しかし、この後下りとは言え雪はますます増え、岩場の取り付き始めではかなり悪戦苦闘を強いられて、気ばかり焦ってします。
 これでは、いけないと思い一時休憩して、再度チャレンジ。進むにしても、引き返すにしても同じくらいの距離と雪の量で結局進むことにしました。岩場は普通であればまっすぐ行くところですが、今回は慎重にということでトラバースしました。岩場を過ぎると少し雪も減り少し、ほっとしました。
 東峰までは雪が少なくなりましたが、それでも先週の東登山口ルートから東峰までの雪の量より多かったです。
 でも東峰に出てしまうと今までの雪が嘘のように少なくなってしまいました。単独でお鉢周りをした自分が言うのも変ですが今年のお鉢はそれなり覚悟して回られた方が良さそうです。できれば、2人以上で・・・
 今日は長時間の休憩はなしで6時間30分かかりました。もし、雪が降った後お鉢を回るつもりであれば、遅くても8時には登山口を出発した方が無難と思います。わかんやスノーシューを試す価値はありそうです。
 
 何はともあれ、今年最後の由布岳になりそうです。
 ついつい近くの由布岳に登ることが多くなった一年でした。多くの皆さんのご訪問のおかげ様をもちまして、楽しい山歩きができたと感じた一年でもありました。それでは良いお年をお迎え下さい。                                                               


 







 正面登山口を登り始めた丁度その時に、由布岳が朝日に照らされ始めました。
 こんな由布岳を見たのは初めてで、他の人も写真を写していました。良い予感かも〜♪










 振り返ると朝日が雪原を照らしていました。

 


 
登山道は標高が低くても樹林帯や日当たりが少ないところではかなりの雪がありますが、場所によっては地肌が見えている場所もあります。




 

湯布院の町とくじゅう連山です。当日は大気の透明度が高く、かなり遠くの山も見えていました。四国方面も良く見えていました。


マタエ。このあたりから急に風が強くなり、地吹雪もときおり舞い上がっていました。



マタエにて。





西峰に向かう障子岩より。
足跡は自分のですが、ほとんど人が歩いた様子はありませんでした。
このあたりで雪は膝下ぐらいです。



着氷。動物の顔のような今にも何かに食いつきそうなかんじです。



西峰山頂前です。西峰に近づくに連れ雪は少なくなります。



西峰から覗き込んだお鉢の核心部。
とんでもないことになるとはこの時点では予想もしていませんでした・・・



西峰から見た我が家方面。ちょうど真ん中で海沿いが我が町です。



西峰から一歩お鉢に踏み出すと、全くの別世界です。動物の足跡が道案内です。
 このあたりは腰辺りまで雪があります。この辺りは滑ってクリアです。


西峰の低樹林帯を抜けて、大崩の上に行く辺りです。



岩場への下りです。
このあたりは半ば吹きだまり状態で腰よりも雪が深くなっていて、写真とはうらはらに本人は雪と格闘中です。



本日、一番格闘した下りと岩場です。岩場を通過すると雪の量が半減しますが、膝あたりまでは十分あります。



 お鉢途中から見た東峰。



 着雪



東峰。



マタエに降りてきた時に、数名の方が西峰に向かっていました。 

本年はご訪問ありがとうございました。
それでは良いお年を!良い山を!