由布岳・霧 (2005.10.22)

 
 

 今年の冬の寒さは皆さんも感じているように、ここ何年か経験したことのない寒さが続いています。しかも、寒さが2月頃の一番寒い頃の気温ときているもんですから、冬山が好きな人にとっては堪らないシーズンとなっているのではないでしょうか。
 ご多分にもれず自分も通勤の傍ら、白くなった鶴見岳を見上げて雪山の状態を想像している一人であります。
 しかし、色々と所用があり、なかなか登りに行けなかったのですが、ようやく登れそうになりました。
 が、朝起きてみると雪! いきなり自分の家の前からチェーン装着、ガタガタいわせながらひたすら由布岳を目指しました。途中、路傍に突っ込んだ車が数台・・・皆さんチェーンは必ず装着しましょう。ぶつけた時の言い訳の材料になります。

 本当は正面登山口からと思っていたのですが、由布岳北側斜面のかなりの雪を見上げ、さらに東登山口で1グループ準備されているのを見かけたのが運のつき・・・ 
 そうだ!冬季に東口から登ったことが無かったんだ、と思いきや、いきなり車を止めてさっさと登る準備をしました。
 時間も9時を回っていたので、「きっと誰か先に登ってるよなぁ」、と思って足を踏み入れると誰も登った跡が無く「おおっ!」と喜んだのもつかの間、次第に雪は深くなり、最低で膝くらいまで、少し深いところで股下、斜面の深いところでは腰上まで雪があり、両手で雪かきしながらの山登りとなりました。内心、「頂上まで体力が持つかぁ?」 
 ロープの岩場は大したことはなく、鎖場も特に問題無くクリアしましたが、ラッセルには参りました。
 
 結局、東峰に着くまで約3時間半、通常の倍近くの時間がかかってしまいました。当初はお鉢周りを予定していましたが時間も遅くなってきたので、無理をせずに素直に引き返すはずがありません!?
 雪のせいであとから東口登山口から登ってきた方の足跡は本来のルートからはずれ、かなり直登コースを取っておりました。雪は深いしこうなればシリセードでもやってみるか、と思い立ち、滑ってみると結構滑らないものでして、それでも標高差200m程は楽をさせて貰いました。

 レポを書いている今日(12月22日)も寒波でおそらく山は大雪です。明日から連休なので一日は登ってみようと思いますが、由布岳東口はかなり雪が深いので朝一、登られる方は覚悟した方が良さそうです。次回はお鉢に挑戦です。


 



 



 エコーラインから見上げた由布岳北斜面ですが、今まで見たことが無いくらいに雪が麓まで覆っていました。






 



 日向岳と東登山口分岐手前の木立です。

 


 この辺りでは雲がかかっておらず、青空を見上げることが出来ましたが。空の青さがとても青くて吸い込まれるような青さでした。




 
自分の足跡のみが付いてきます、なんてどころではなく本人は歩くので精一杯でした



このあたりが一番樹氷が綺麗で青空も良く見えていました。







鎖場の状況です。鎖場下の斜面の雪はかなり深く、鎖場を登るより、雪かきで難儀しました。
 上の画像は春の鎖場の様子です。



鶴見岳、鞍が戸方面



お鉢巡りルートに合いましたが、このあたりはすっかりガスの中です。東峰はとりあえず山頂に1分ほど滞在しただけで、さっさと引き返しました。



下山の途中でカップラーメンを食べた時の気温-6℃。
山頂付近では-9.3℃でした。



帰りは、ほかにも歩いた跡があり登りとは比べ物にならないくらい楽チンでした。

 
帰りに見上げた鞍が戸、内山方面です。